エグゼクティブ・ディレクターからのご挨拶(7月)
イベント「スタートアップのための欧州展開戦略——ルクセンブルク進出企業とNEXUS参加企業が語るリアルと実践」では、海外展開を目指す日本のスタートアップ、投資家、アクセラレーターの皆様を対象に、ルクセンブルクを拠点とした欧州市場進出というシナリオを、実体験を持つ多くの企業様の声を通じてお届けしました。また、ルクセンブルクと日本の宇宙分野での交流の裾野が広がっています。
7月10日に開催した当事務所とベルギー・ルクセンブルグ市場協議会(BLMC)共催のイベント「スタートアップのための欧州展開戦略——ルクセンブルク進出企業とNEXUS参加企業が語るリアルと実践」では、海外展開を目指す日本のスタートアップ、投資家、アクセラレーターの皆様を対象に、ルクセンブルクを拠点とした欧州市場進出というシナリオを、実体験を持つ多くの企業様の声を通じてお届けしました。ご用意した席数を超えるお申込みを頂き当日は満席となりました。ご参加くださった皆さま、ご支援頂いたJETRO様、つくば市様、まことにありがとうございました。プレゼンテーションの様子は近日中にビデオを当事務所Youtubeチャンネル上に公開致します。お運び頂けなかった方も是非ご覧頂ければ幸いです。
このイベントには、ルクセンブルクで6月開催されたテックイベント『Nexus Luxembourg 2026』に参加した日本企業14社中4社(アーカイラス、ジカンテクノ、ティアフォー、Gigalogy)にご登壇頂き、欧州展開に向けての足がかりとなる出会い、海外の同業他社との情報交換、欧州市場の感触の確認など、現地での体験を共有頂きました。また、2018年からルクセンブルクに拠点を置くbitFlyerからは、ルクセンブルク金融当局からEU暗号資産規制の免許を取得するまでの体験談、アフリカ向けビジネスをルクセンブルクに設置したファンドで実施する日本のVC、ダブルフェザーパートナーズの活動紹介、さらに、ルクセンブルクに本社を構える韓国発AIスタートアップのデータデザインエンジニアリング社がルクセンブルク政府から実際に受けた支援を語るファイヤーサイドチャットなど、リアルな情報を多くお届けできたと自負しております。また、ルクセンブルクから政府のイノベーション機関であるルクスイノベーションやルクセンブルク宇宙機関(LSA)からスピーカーが来日し、それぞれの支援を紹介し、ネットワーキングで参加者と交流しました。
Nexus Luxembourg2026における日本企業活動の様子は当事務所発ニュースの「Nexus Luxembourg 2026参加レポート」で多くの写真とともにご紹介しています。また、関連記事のリンクを同ニュース内に掲載しておりますので、併せてご覧ください。
ルクセンブルクと日本の宇宙分野での交流の裾野が広がっています。7月7日に日本の宇宙ベンチャー ElevationSpaceが、ルクセンブルク企業のSpace Cargo Unlimitedと軌道上実証・実験に関する基本合意書を締結しました。また、7月6~9日に都内で開催された宇宙ビジネスカンファレンス『SPACETIDE』には、ルクセンブルク宇宙機関(LSA)ならびに欧州宇宙資源イノベーションセンター(ESRIC)からスピーカーが来日・登壇し、他にも日本に関心の高いルクセンブルクの宇宙企業が同カンファレンスに参加しました。同カンファレンスには、日本の宇宙関係者が官民学から広く参加していて、年々海外からの参加者が増えている印象です。
つくば市とルクスイノベーションは2022年にイノベーション促進協力の覚書を締結していますが、同交流の促進を目的に、ルクスイノベーションの関係者が7月9日につくば市を訪問し、五十嵐市長を表敬し今後の交流についての意見交換を行ったほか、つくばの研究所発スタートアップ企業を訪問しました。ルクセンブルクとつくば市の間では、過去複数回ディープテックスタートアップの派遣交流を実施しています。
オープンイノベーションという言葉が日本で使われるようになって10年ほど経ちますが、Venture Café Tokyo が様々な立場からオープンイノベーションに取り組む登壇者が成果と課題を語るイベント「オープンイノベーションのリアル~ライトサイドとダークサイド~」を開催しました。当事務所副所長の中丸直哉がパネリストとして登壇し、日本の事例と比較して、グローバル企業の拠点であるルクセンブルクの視点や実例を紹介しました。
ヨーロッパの記録的熱波で、ルクセンブルクでも6月の観測史上最高となる38.2度を記録しました。これはワイン生産地にも影響を与えていて、収穫時期が早まる見込みであることと、少ない降雨量による収穫量の減少の懸念、酸度の低下やアルコール度数の増加で一部品種の味わいが変化する可能性などが指摘されています。これまでも温暖化の影響で栽培ブドウ品種に変化が見られていましたが、今年収穫のルクセンブルクワインがどのようなものになるのか、注視していきたいと思います。
ルクセンブルク貿易投資事務所
エグゼクティブ・ディレクター
松野百合子