Nexus Luxembourg 2026 参加レポート

2026年6月10日・11日、ルクセンブルクで開催された欧州最大級のテクノロジーイベント Nexus Luxembourg 2026 に、日本から過去最多となるスタートアップ企業14社が出展・参加しました。

30/07/2026

日本から過去最多14社のスタートアップが参加、欧州展開に向けた新たなビジネス機会を創出

2026年6月10日・11日、ルクセンブルクで開催された欧州最大級のテクノロジーイベント Nexus Luxembourg 2026 に、日本から過去最多となる14社のスタートアップ企業が政府招待枠として出展・参加しました。

Nexus Luxembourgは、スタートアップ、投資家、大企業、研究機関、政府関係者が世界各国から集まる国際的なテックイベントです。第3回目となる今回は、80カ国以上から1万人を超える参加者、250社以上のスタートアップ・スケールアップ企業が参加し、過去最大規模で開催されました。








日本企業の参加はルクセンブルク政府および関係機関との連携により実施され、ルクセンブルク貿易投資事務所からは副所長の中丸およびアシスタントの星が現地に同行しました。

本レポートでは、Nexus Luxembourg 2026における日本企業の活動、ルクセンブルクのスタートアップエコシステム、そして欧州展開に向けた可能性について紹介します。

ルクセンブルクのイノベーションエコシステムを体験

Nexus開催前日には、海外スタートアップ向けプログラム 「Discovering the Innovation & Research Ecosystem が実施されました。

参加者は、ルクセンブルク南部のエッシュ=シュル=アルゼット(Esch-sur-Alzette)にあるベルヴァル(Belval)地区を訪問。同地区は、かつての製鉄所跡地を再開発し、現在ではルクセンブルク大学、研究機関、企業、スタートアップが集積するイノベーション拠点へと発展しています。

ルクセンブルク大学では、Luxinnovationをはじめとする関係機関から、同国のスタートアップ支援制度や海外企業向け支援策について紹介があり、参加企業同士のネットワーキングも行われました。

その後、ルクセンブルク市内の House of Startups を訪問し、経済省によるスタートアップ政策紹介、LHoFT、Village by CA、Tomorrow Streetなど主要アクセラレーターによる支援プログラム紹介を通じて、ルクセンブルクの充実したスタートアップ支援環境を理解する機会となりました。

また、ヘルステック分野では 「Silicon State of Healthtech 2026 がEY Luxembourgで開催され、デジタルヘルス、AI、ライフサイエンス分野における市場展開や規制対応について、政府関係者、医療関係者、投資家、スタートアップによる議論が行われました。

Nexus Luxembourg 2026本会場 日本企業14社が世界へ技術を発信

イベント初日、日本企業14社は展示エリアにて自社技術を発信しました。

今回の特徴は、展示ブースが国別ではなくテクノロジー分野別に配置された点です。特定分野の技術を求める大企業や投資家が効率的に関連企業を訪問できる構成となっており、参加企業からも高い評価を得ました。

また、展示エリア中央には360度型のオープンステージが設置され、約250社によるピッチセッションが2日間にわたり開催されました。

日本企業もピッチに登壇し、欧州を中心とする投資家、大企業、研究機関関係者へ向けて、自社技術や事業モデルを積極的に発信しました。

限られた時間で行われる国際ピッチでは、技術の詳細だけでなく、「どの社会課題を、どのように解決するのか」を明確に伝えることの重要性が改めて確認されました。

ルクセンブルク政府要人が日本企業ブースを訪問

イベント期間中には、ルクセンブルク首相をはじめ、ベッテル副首相兼外務・通商大臣、ロート財務大臣、デレス経済大臣など政府要人が会場を訪問しました。

ベッテル副首相はクリーンテックエリアを訪れ、エマルションフローテクノロジーズ社、SPACECOOL社、Jikantechno社の展示を視察。

また、デレス経済大臣は自動運転分野を訪問し、ティアフォー社の技術展示について説明を受けるなど、日本発のディープテック技術に高い関心を示しました。







日本企業が国際舞台で成果 QunaSys社がAI部門1位、SPACECOOL社がGreen & Climate Tech部門2

最終日のClosing Seated Dinnerでは、約1,000名のスタートアップ、投資家、企業、政府関係者が集まり、国際的なネットワーキングが行われました。

その場で発表されたNexus Luxembourg 2026 Startup & Scaleup Awardsでは、日本企業が優れた成果を収めました。

  • QunaSys
     AI Platform & Data部門:第1位
  • SPACECOOL
     Green & Climate Tech部門:第2位










日本発ディープテック企業が欧州を中心とした国際競争環境の中で高く評価されたことは、日本企業の技術力と事業可能性を示す大きな成果となりました。

Nexus後プログラム ルクセンブルク企業・研究機関との連携機会を創出

Nexus終了後、ルクセンブルク貿易投資事務所では、日本企業向けの特別プログラムを実施しました。

ルクセンブルク大手エンジニアリング会社のPaul Wurth本社では、同社のオープンイノベーション担当者や研究開発部門、EncevoのCVC担当者との技術交流会を開催。

また、政府系インキュベーションであるTechnoportが運営するAutomobility Incubatorでは、Luxinnovationや現地企業とともにスマートモビリティ分野における協業可能性について意見交換を行いました。

プログラムの最後には、シェンゲン地区のワイナリーHenri Ruppertにて交流ディナーを開催し、ルクセンブルク政府関係者、支援機関、日本企業、インキュベーター関係者とのネットワーキングを深めました。

総括 日本スタートアップの欧州展開に向けた新たな一歩

ルクセンブルク貿易投資事務所は、2012年以来10年以上にわたり、日本スタートアップ企業へルクセンブルクでの国際イベント参加機会を提供してきました。

今回のNexus Luxembourg 2026では、過去最多となる14社が参加し、展示、ピッチ、企業訪問、ネットワーキングを通じて、多くの欧州企業、投資家、政府関係者との接点を創出しました。

実際に、一部企業ではイベント後すぐにフォローアップミーティングのため再訪するなど、具体的なビジネス機会につながっています。

欧州市場へのアクセス、安定した事業環境、高度な研究開発基盤、そして密接なビジネスネットワークを備えるルクセンブルクは、ディープテック企業にとって欧州展開の重要な拠点となっています。

今回のNexus Luxembourg 2026への参加が、日本企業の国際展開に向けた新たな可能性を切り拓く契機となることを期待しています。

次回Nexus Luxembourg開催予定

次回Nexus Luxembourgは、2027年3月9日〜10日開催予定です。

日本スタートアップ企業向け募集スケジュールについては、2026年9月中にご案内予定です。


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Forbes Japan
 「欧州テック逆襲のシナリオーーNEXUSルクセンブルクから見えた未来戦略」

https://forbesjapan.com/articles/detail/99731/page2

ジョルダンニュース

「ルクセンブルク、スマートモビリティの欧州拠点目指す 新支援施設とインフラ投資で自動運転を推進 金融の「次」を創る産業多角化」

https://news.jorudan.co.jp/docs/news/detail.cgi?newsid=JDA00000966

イベントマーケティング

「イベントを起爆剤に 国境越えのビジネス創出目指す ルクセンブルク最大級のビジネスイベント「NEXUS」共催者・Mike Koedinger氏に聞く」

https://www.event-marketing.co.jp/nexus_2026

 Nexus Luxembourg公式アフタームービー

https://youtu.be/ja9B5zNbnqg